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新年雑感2020 [時事雑感系]

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珍しく、地元の鎮守様ではなく江戸のにぎやかな初詣に行ってみました。


 昨年(2019年)の1月、ちょうど今頃は冬のバルト3国だったなあ・・・と、ちょっと懐かしく思い出す。初めての冬のヨーロッパ、きっとえらく寒いんだろうな、何を着ていったらいいんだろう?雪の石畳の道は滑りやすいんだろうな、どんな靴がいいかな?そんなことを考えながら臨んだ旅だったが、訪れてみれば、雪も寒さもそこそこ、歩くのに困ることなどなく、室内の暖かさは我が家の比ではない、シャツ1枚の世界!さすが「寒い国」だけのことはある。なんとも快適な冬の旅だった。
※バルト三国の旅はこちらへ→https://xl1200s.blog.ss-blog.jp/2019-01-14

 あれから1年、その後、90歳を迎えた老母が一時体調を崩し入院、回復したものの頻繁な訪問が必要な状況となり、海外旅行は当分封印することとなった。いまは、定年退職後続けている労働組合の手伝いと、義兄たちとやっている米作り、数年前から始めた遊休農地を利用しての菜の花栽培・・・やることは結構多くて、それなりに忙しく過ごしていると1年経つのなどあっという間だ。こうして何ということもなく歳をとっていくのかなあと思うと、何か寂しいような気になってしまう。まあ、健康で過ごせているのは何よりもありがたいことだが。

 さて、この間もブログにはいろいろ書きたいことはあったが、なんだか面倒くさくなってしまって、すっかりご無沙汰だ。とくにフェイスブックなど使うようになってからは、その手軽さから日常のあれこれはそっちばかりになってしまい、ますます遠のいてしまった。さすがにこのまま放置も忍びないので、久々に書きたいことがでてきた今、思い切ってPCに向かった次第だ。

 ということで、書きたいのは緊張する中東情勢と安倍政権のふざけた対応のことだ。ニュースで伝えられている通り、米軍のイラン司令官殺害とその後のイランによるイラク国内の米軍基地への「報復」攻撃により周辺地域での緊張状態はかつてなく高まっている。このような中で、今月11日から予定していた安倍晋三首相のサウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)、オマーンの3カ国歴訪についてはとりやめる方針を固めたという。米軍基地攻撃からわずか1日という超素早い判断がなされたわけだ。

 その一方で、安倍政権は昨年12月27日、国会が閉じてから、閣議決定のみで中東海域に自衛隊を派遣することを決めている。1月中に派遣命令を出し、1月中にP3C哨戒機、2月から海上自衛隊の護衛艦「たかなみ」を派遣する予定だという。菅官房長官によればこちらには「変更はない」というから驚きだ。自衛隊の最高指揮官である安倍首相が中止したにもかかわらず、自衛隊は派遣するということはどういうことか。インターネット上では「逃げ足は速いな」「安全な場所にいる権力者が若者を戦地に送るという戦争の本質があらわれている」など、多くの批判が起こっている。

 そもそも中東海域への自衛隊派遣は、米国が呼びかけた有志連合への参加を日本が断ることができないので、『調査・研究』というとってつけた理由を持ち出した苦肉の策だ。そのため自衛隊が派遣されるエリアは、今回安倍氏が訪問する予定だった3カ国に近いオマーン湾、アラビア海北部、アデン湾となっている。この地域も危険だと考えているのなら、「仕方なし」の自衛隊派遣は中止するのが当然だ。送られる自衛隊員が気の毒でならない。

 安倍氏は相次いだ閣僚の辞任では「任命責任」という言葉を軽々しく使っただけで、一切責任をとろうとせず、「モリ・カケ」「桜」の問題では全く「説明責任」を果たしていない。また、政府は「IR汚職」の問題でいまだに事件の全容さえわからない中で「予定通り」進める方針を明らかにしている。長期政権の奢りと政治の私物化ここに極まれりで、「歴代最長」の安倍政権は歴代「最悪」でもあること疑いなしだ。

 今年は新年早々いろいろ波乱の幕開けだ。一触即発の中東情勢、沈静化の兆しが見えない香港の民主化問題と中国の対応、年末の鐘の音じゃないが大晦日に衝撃が走ったゴーン氏の不法出国、IR汚職の問題は底なしの兆しさえある。一説によればねずみ年は「変化の多い年「物事が劇的に変わる年」と言われているという。昨年は「選挙の年」だったが、小生の期待に反して安倍の一強支配を覆すにはほど遠い結果に終わった。「えと」頼みというのも変だが、今年は政治の面で「物事が劇的に変わる年」になるよう、ねずみさんにはぜひがんばってもらいたいものだ。

P.S.この記事を掲載した直後、安倍総理の中東歴訪を予定通り行うというニュースが入ってきた。おそらく米国とイランが自制的な対応で一致しているということで、直ちに危険はなさそうという判断なのだろうが、そんなに単純な話ではないだろう。緊迫した情勢であることはいささかも変わりはしない。イラン、イラクの民衆の怒りは国家間の打算とは別だ。数多くある民兵組織の行動など、誰にも予測できない。このような地域に、国会審議さえ行わず、米国のおつき合いで派遣させられる自衛隊はたまったものではない。こちらは即刻中止すべきだ。
 
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帰ってきたビーマー

いや~、お元気でしたね。
しばらくブログがアップされないので、心配していました。
1読者として、これからも楽しみにしています。
by 帰ってきたビーマー (2020-01-16 12:47) 

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