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jmhの「今日も幸せ!」 〜本物の昭和レトロ〜東栄食堂(長野県佐久市)~ [今日のHappy]

 バイク屋に長期入院していた愛車がやっと帰ってきたので、試運転を兼ねてちょっと遠くまで足を伸ばしてみた。目的地は決めていなかったが、午前中に軽く百姓仕事をやってからバイクを受け取り、お昼時までひと走りということになると、50~60キロくらいまでか・・・とりあえず国道254号線を信州方面に向けて出発した。

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変哲もないフツーの食堂、ところが・・・

 梅雨の晴れ間とは思えない本格的な暑さの中、下仁田を過ぎて内山峠へ、半年以上またがっていなかったバイクがやっとなじんできた頃には、佐久市に入っていた。「そろそろここらでお昼でも・・・」とキョロキョロしながら走っていると、以前に見かけたことのある地味な食堂の「のれん」が目に入った。駐車場にも空きはある…というか、1台も停まっていない…。よし、ここに決めた!

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 まだ新調したてと思われるきれいなのれんをくぐり、店内に…そこは昭和の食堂そのものだった。「いらしゃ~い」のんびりした調子で奥からおばちゃんが顔を出した。「ラーメンしかないんだよ」と壁に貼ってあるメニューを指さす。たしかに。そこにはきっぱりと「ラーメン、チャーシューメン、ライス」と書いてあった。

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この上なくシンプルなメニュー

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おばちゃんもカメラにおさまってくれた

 チャーシューメンを注文し、しばしおばちゃんと話し込む。ちなみにおばちゃんは御年81歳、聞けば昭和30年にお姑さんが始めたお店を引き継いで、ずっとやってきたのだそうだ。…ということはもう60年じゃあないか!テーブル2つとカウンター、がんばって12~3人のこのお店、「昔はすぐ近くにお風呂屋があって、夕方なんかはけっこう賑やかだったんだよ」「昭和34年の伊勢湾台風の時はこの辺もみんな水が入っちゃって大変だったんだ」おばちゃんの話は尽きない。ひとしきり話して「じゃあそろそろ作ろうかねえ」と奥の調理場に引っ込んだ。

待つことしばし、チャーシューメンが小皿の漬け物とともに運ばれてきた。醤油の色の濃いスープ、具は定番のメンマ、ナルト、ネギ、麺は黄色の縮れた太め、そして醤油の味がしっかり染みたチャーシュー…本物の昔のラーメンだ。

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本物の昔のラーメン、小生の大好きな醤油の染みたチャーシュー

 「昔教わった通りに作っているだけ、「塩」も「味噌」もやったことがないんだよ」今流行りのラーメンの基準からすればありえないような濃い色のスープは、決してしょっぱ過ぎはしない。でもやっぱりこの味には「ライス」、学生時代にさんざん世話になった「ラーメンライス」だなあ。今日は「ご飯をきらしちゃった」とのことで残念だったが、次回はぜひやってみよう。

 あとからやってきたお客さんも交えて、おばちゃんとひとしきり話してからおいとました。「バイクはあぶないから気をつけて帰ってよ…」大丈夫、このラーメンを食べたあとはのんびり走りたいから。お店もメニューもおばちゃんも、昨今のラーメンブームとはまったく無縁の、奇跡のようなお店だ。
 「昭和レトロ」という言葉を使うことも失礼に思える本物の昭和がいつまでも健在でありますように。


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ちょこっとランチタイムツーリング~新緑の妙義と「支那そば なかじま」 [今日のHappy]

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新緑の妙義。目が洗われる景色だ。

 「風薫る5月」という言葉があるが、この季節のからっと晴れた日はまさにそんな言葉がよく似合う。バイク乗りにとってもこういう日はサイコーで、たまたま休日がそんな日だと、もう気もそぞろで、あれこれやることがあってもすべて先送りにしたくなってしまう。なにしろそんな日は、1年のうちにもそうはないのだから・・・。

 5月12日(日)は若干気温が高かったものの、前日に降った雨で木々の緑も洗われて、さわやかな風が吹くすがすがしい日になった。そんなわけで乗るなら「今日でしょ!」ということで、近くのバイク仲間と「ちょこっとランチツーリング」に出かけてみた。

 コースは小生の住む群馬県西部の「山裾めぐり」とでも言ったらいいだろうか、妙義山付近の「バイク好適道路」をひとまわりして高崎で昼食という、こじんまりとしたルートだ。小生は道路のことはからきしダメなのだが、相方は小生と違いとてつもなく道路に詳しい。おかげさまで、ただうしろにくっついて走っただけなのだが、ホントに気持ちのいい数時間を過ごさせてもらった。

 というのも、バイク乗りの道路の好みはけっこうわがままで、信号が少なくて、自動車も少なくて、特にトラックなどが走っていなくて、それなりに道幅があって、適度に曲がりくねっていて、いくらかアップダウンもあって、路面があれていない・・・そんな道がお好みなのだ。「そんな道、ありっこない」と思うのだが、けっこう知っている人は知っているもので、相方はいろんなところのそういう道をよくご存じなのだ。まことに持つべきものは「道に詳しい仲間」だ。

 そんなわけで、富岡市内から妙義、松井田、安中とすがすがしい新緑の中をのんびりと気持ちよくまわり、到着したのが高崎市問屋町近くの「支那そば なかじま」だ。
このお店、以前から名前は聞いていたのだが、なかなか訪れる機会がなく、今回相方が場所を調べてくれて初来店となった。

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 お店は広い道路沿いに立つ県営住宅ビルの1階にあり、およそラーメン店がありそうな場所ではないが、インターネットのお店情報によれば、高い家賃のところでは材料にお金がかけられないので「1年かけてお店を探した」とのこと、味へのこだわりは相当なものだ。

 到着したのはちょうど正午頃、カウンターのみの店内はすでに満席だったが、さほど待つこともなく座ることができた。メニューの種類はラーメン専門店らしくそう多くない。相方は「わんたんそば」小生は「焼豚そば」を注文した。
 カウンターの席数が多くないので、注文してからの待ち時間も長くない。待ちくたびれる前に「支那そば」が到着した。

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相方の「わんたんそば」、わんたんがたっぷり

 一目見て、すっきりときれいな「そば」だ。透き通ったスープに縮れのない麺、具もシンプルで、あえて和風に「そば」と名乗るのが納得できる。スープを口に含むとほんのり鰹節、煮干しの香りが漂い、麺はしっかりとしたコシがある。具のチャーシューはあっさりとしているがうまみが詰まっている感じで満足感大だ。
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小生は「焼豚そば」、焼豚はあっさりしているが、コクがある

 バイクに乗ったときのいつも通りで、程よくすいたおなかに、とてもやさしい味の「そば」がおさまった。なんだかからだにいいお昼を食べたような気分になった。

 今日は目が洗われるような新緑の中を走り、カラダが洗われるようなすっきりとしたラーメン・・・いや「そば」に舌鼓を打つという、短かいがとても充実した時間を過ごすことができた。また、住んでいるところのすぐ近くで、こんなに楽しめることもわかった。

 最近はあれこれやらなければならないことに追われて、すっかりゆとりをなくし、「遊ぶ」気持ちを忘れてしまったような日々を送っていたが、これからはもっと身近な楽しみをみつけて、リフレッシュをはかろう・・・そんなことまで考えたハッピーなランチタイムになった。まさにこのブログのテーマである「小さな幸せ」を体感できたひとときだった。

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滅入った気分は映画で解消!~レ・ミゼラブル~ [今日のHappy]

 お正月になったと思ったのもつかの間、もう2月がすぐそこだ。まあ、人にとって時間の過ぎる速度は「年齢km」だというから、小生などもはや普通車の法定速度に近いスピードで走っているわけで、日が経つのが速いのもやむを得ない。しかしこれから更に速くなるのかと思うと、ちょっとオソロシイ気がする。

 さて、年末の総選挙では小生は相当がっかりしたが、その後も世間では、小生的には「気にくわない」ことばかりが続いていて、ブログを書くのがおっくうになってしまったのもひとつにはそのせいだ。

 まず、アベ内閣の目玉として打ち出された「アベノミクス」だ。なんでも物価上昇率を2%に設定して金融緩和や公共投資、日銀の国債買い取りなどなどの政策を行い、デフレからの脱却をめざす・・・というものらしいが本当にだいじょうぶなのだろうか。

 これが打ち出されてから円安が進み、株価も上がっているらしいが、そもそも円安がいいことづくめとは小生には思えない。たしかに輸出製品は「安く」なるから国際競争力が上がるというが、逆に輸入するものは高くなるわけで、エネルギーも食料も輸入に頼っている現実の中で、生活者レベルとしてはどうなんだろうか。更に物価も上昇させ、消費税まで増税(消費税増税だって物価高だ!)するとなれば、素朴に考えれば「生活直撃」ではないのかと思ってしまう。

 デフレから脱却して経済を成長させ、企業を元気にして雇用を生み出し、賃金上昇にも結びつける・・・というのがバラ色のシナリオらしいが、そんなにうまくいくものだろうか?かつて「イザナギ超え景気」と言われた2000年代前半の「好景気」でみんなの生活が良くなった実感があったろうか。小生には「企業肥えて、民細る」ものだったように思える。

 税制改革の一環として打ち出された「富裕層増税」や「相続税の課税強化」などについても、いったいなんなのだろうかと思う。「富裕層増税」では最高税率を5%上げて45%にするのだそうだが、その課税所得額は4,000万円以上なのだそうだ。小生の感覚ではこの年収は相当大金持ちだと思うが、そういう人でもこの程度の税率だったのかと、逆に驚いた。やっぱりこの国は金持ちに優しい国らしい。

 また「相続税」では最高税率を55%に引き上げるというが、その相続額たるやなんと6億円以上!!なのだそうだ。そんな金持ち、少なくとも小生は見たことない。手元に残るものを考えれば、もっと上げたってかまわないと思うがどうだろう。

 この「改正」の一環で、相続税の基礎控除の引き下げも行われるという。こちらはこれまで相続額6,000万円以上にかかっていた税金を3,600万円以上に引き下げるのだという。これによって相続税がかかる人の割合が上がって40%以上になるのだそうだ。これでは結局大金持ちにろくに手をつけないで「中金持ち」や「小金持ち」から搾り取る話ではないのかと思ってしまう。

 さて、前置きがめちゃくちゃ長くなってしまったが、ここからが今回の本題だ。

 アベさんの政策だけでもこんなに気にくわないことがあった(というより、気にくわないことばかりだった)が、あまりこういうことばかり考えているといいかげん気持ちが滅入るので、たまにはちょっと気分転換を図ろうと映画に行ってみた。勤め先の健康診断(いわゆる人間ドック)が早く終わった日、ちょうど近く「レ・ミゼラブル」をやっていたのだ。

 「レ・ミゼラブル」はミュージカルがあまりにも有名で、めったに劇場に足を運ばない小生でさえ3回は見ている。そのうちの1回は友人の結婚式に合わせて訪れたロンドンの劇場で見たが、これはまあたいへんなことだった。アヤシイみやげ屋で売っていた結構いい値段のチケットを持って劇場に行ってみると、指定された席は劇場最上部で、まるで屋上から中庭を見下ろしているよう。客席の傾斜がものすごくて、転げ落ちるのではないかという恐怖さえ感じる状況で、どうにも舞台に集中できなかった。それでも感動的なラストシーンとすばらしい歌が印象に残っている。

 さて、映画の「レ・ミゼラブル」だが、こちらは「画面が映画」の完全なミュージカルだった。次々と唄われるおなじみの歌でストーリーが進行するが、画面は迫力に満ちた映画そのものだ。むしろ舞台で見るよりも俳優の演技や情景の細かなニュアンスが感じ取れ、これはこれで「あり」だな・・・と思った。

 役者さんはいずれも素晴らしかったが、中でもファンテーヌ役のアン・ハサウェイの素晴らしい歌とエポニーヌ役のサマンサ・バークスの内に秘めた役柄の演技が光っていた。また、何と言ってもストリートチルドレンのガヴローシュ役のダニエル・ハトルストーンは素晴らしかった。バリケードで命を落としたガヴローシュの胸に警察署長ジャベール(ラッセル・クロウ)が自分の勲章をそっと外してつけてやるシーンにはグッときてしまった。

 学生たちの蜂起は結局実を結ばず悲しい結末を迎えるが、ラストシーンでは「夢のバリケード」が再現される。ここで唄われる歌は映画館を出てからも耳に残って離れなかった。どうも小生は、名も無い民衆が力を合わせてなにかを成し遂げようとするシーンに弱いようだ。ここでもまた、めったに出てこない水分を分泌してしまった。

 どちらかというと「楽しいことの少なかった」今年のお正月も、さいごにいい映画で締められてなんとなくいい気分だ。「終わりよければすべて良し」・・・ちょっとhappyだった1日の終わりに、来月は少しはいい月になるように祈ってみた。 
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かき氷大好き…でもないが~軽井沢「シブレット」&…~ [今日のHappy]

 お盆が過ぎ、間もなく九月になろうというのに、暑さが全く衰える気配がない。小生の住んでいる群馬県は、館林市が連日全国1位、2位を争っていることですっかり有名になったが、他の地域も負けず劣らずの暑さで、こう長く続くとさすがにだいぶ体にこたえてきている。早く寝苦しい夜から解放されたいものだ。

 そんな猛暑の夏だが、小生が不思議でならないは、この連日の暑さにもかかわらず「電力需要」の問題があまり話題に上ってこないことだ。まあ昨年とは発電所の稼動状況が違うのかもしれないが、それにしても原発はほとんど停止しているわけだから、これまでの各種報道の通りであるならそんなに余裕があるはずはない。もし今年は「ぜんぜんへっちゃら」なのだとすれば、昨年のあの計画停電の騒ぎは一体何だったのだろうか。どうもノダさんや電力会社のいう「原発が動かなければ深刻な電力不足」というのは相当怪しい気がする。

 さて、うっとうしい話題はさておき、小生も少しは夏らしい気分を味わおうということで、軽井沢に行ってみた。何しろ小生の自宅から軽井沢までは、一般道で1時間と少し、「ちょっと出かけてみるか」という時の目的地としてはちょうどいい距離だ。この日もフツーに起きて家を出たのが9時半頃、大きな渋滞などもなく、11時前には旧軽井沢に到着した。

 この日の一番の目的は妻の強い要望で「かき氷」、しかも天然氷の「かき氷」だ。どうやら軽井沢には全国に五ヶ所しかないという天然氷の製造元の一つがあり、旧軽の「シブレット」でこれが食べられるのだ。

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「シブレット」は旧軽の「一番上の方」にある。大きな「かき氷」が目印

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奥まっているため、通りからお店は見えない

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お店は植え込みの陰にひっそりと…

 小生たちがお店に到着したときには、店内も外のチェアも満席。目立たないお店なのに大したものだ。名前を告げて待つとすぐに外のパラソルの席が空いたとのことで案内された。「ラッキー!!」今日のような天気の良い日は、パラソルの日陰で風を感じてくつろぐのがサイコーだ。やっぱり避暑地の風は爽やかだ。
 待つこと10分ほどで、期待のかき氷がやってきた。

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「宇治ミルク金時」760円なり

 ここのかき氷はかなり大きいので、二人で食べられるようスプーンは二つついてくる。とても親切なサービスだ。今回は小生はアイスコーヒーをいただき、かき氷はお相伴にあずかることにした。
 食べてみると、ここのかき氷はとても「フワッ」と柔らかい。これが天然氷のためなのかわからないが、「ガリガリ」した感じがまったくないのが不思議だ。また、載っているあずきも、妻に言わせると「なかなか良い」とのこと。たしかにとても大粒の柔らかなあずきで、あじわいもスッキリしていた。

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シブレットのメニュー、かき氷が豊富

 おいしいかき氷に満足して、お昼はちょっと離れた中軽井沢、星野温泉の「ハルニレテラス」に足を伸ばしてみようということになった。ここは今や全国でリゾート施設をプロデュースしている「星野リゾート」の発祥地、星野温泉の旅館「星のや」のすぐそばに作られた、ショッピングと食事ができるビレッジだ。14軒のレストランやショップが奥入瀬を思わせるような渓流沿いに並んでいる。

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駐車場からテラスに向かう歩道、足にやさしい柔らかな素材で舗装されている

 小生たちは初めて訪れたが、大変な人気で、施設に近い駐車場はすべて満車。かなり離れた無料駐車場からシャトルバスで送ってもらった。バスを降りてからテラスに向かうには、渓流に沿った歩道を下るのだが、川のせせらぎを聞きながら、自然林の中を行くのはとても心地よい。アプローチからよく考えられていると感じた。
 またウッドテラスの両側に配置されたお店も、すべて黒を基調としたシックなデザインで統一されており、扱っている品物にもこだわりが感じられる。中軽井沢という自然豊かな場所を生かしながら、おしゃれでグレードの高いヴィレッジを作ったという感じで、なかなかのセンスだと思った。

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お店はすべてウッドテラスで結ばれ、黒を基調のデザインで統一されている

 なにしろ大変なにぎわいで、食事のできるお店はどこもいっぱいだったため、小生たちはパン屋さんでテイクアウトして済ませることにした。テラスのはずれにある「沢村」というパン屋さんで買ったパンは、いかにもひとつひとつ丁寧に作ったという感じで、とても美味しかった。値段は、まあ…軽井沢だな…という感じだったが…。

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パン屋さんもとてもおしゃれな感じ

 ハルニレテラスの木陰でせせらぎを聞きながら、爽やかな風に吹かれていると、山一つ隔てた群馬の暑さが嘘のようだ。連日の猛暑にややバテ気味の小生だったが、暑さを逃れてちょっとリフレッシュできたhappyな夏の一日だった。

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今年の初Happy~ThinkPadハードディスク引っ越し成功!~ [今日のHappy]

また新しい年がやってきた。なんだか年を重ねるにつれて、お正月が特別なものでなくなってきたようで、うきうきした気分もあまりないのがちょっとさびしいこの頃だ。

さて、お正月の休みはわりと時間があるので、例年、ふだんなかなかできないこと、たとえばネットオークションに出品するとか、バイクをいじるとか、まとまった時間がないと手がける気になれないことをやってきたが、今年は、以前から懸案になっていた、いつも使っているノートPCの内蔵ハードディスクの換装に挑んでみた。
何しろもう6年以上も使っているThinkpadなので、そうでなくても小さいハードディスク(40GB)の空き容量が4GBを切ってしまい「いつどうなってもおかしくない」危険水域に達してしまったのだから、もう待ったなしだったのだ。

とはいうものの、ノートPCのハードディスク交換など初めてのことであり、ノウハウも皆無なので、ネットで調べたところ、小生のPCに近いモデルの換装の記録が掲載されているブログを発見した。引っ越しソフトの使い方からハードウェアの換装方法まで、画像入りでていねいに紹介してある記事を読んで、小生でもできるのでは・・・と思えてしまったのだ。このブログ(来夢望瑠_日々平凡様)のアドレスは以下の通り。
http://kimball.blog.so-net.ne.jp/2008-06-10-1

結論から言うと所要時間3時間少々の作業で無事完了し、すっかり快適なPCになったのだが、途中シロウトならではのいくつかの関門もあり、けっこうドキドキしたりして楽しめたので、記録にとどめておくことにした。

(1)ハードディスク調達編
まずは材料がなくては仕事にならないので、高崎市のY電機本店に足を運んだ。あらかじめ調べておいたところのよると、購入すべきは「2.5インチ 9.5mm厚 IDE(UATA)接続 4200回転」の内蔵用ハードディスクで、「お引っ越しソフトが付いているもの」だが、果たしてこんな都合の良いものがあるのだろうかと思いつつ探したところ、80GBのものが2つ「残っていた」。ほんとうはもう少し大きいのがほしかったがやむを得ない。ただ一点、回転数が5400回転となっているので店員さんに尋ねてみると「問題ないでしょう」とのことだった。ちなみに引っ越しソフト込のお値段は11,800円でYポイント10%がついた。

(2)ソフトウェアインストール編
さて、自宅に帰っていざ作業へ。ここからはブログの手順に従って進めていく。まずすることはソフトウェアのインストールだ。買ってきたハードディスクにはハードディスクコピーや管理のためのソフトがいくつか付いているが、使うのは一つだけ(Acronis Migrate Easy)らしい。しかしお手本に従って、念のため4つのソフトをインストールした。ブログの記事にも書いてあったが、ソフトごとにやたらと長いIDを入力するのが面倒だった。

(3)ハードディスクコピー編
これでいよいよハードディスクのコピー作業になるのだが、ここで問題が発生した。あらかじめ用意しておいたハードディスクケースに買ってきた新品ハードディスクを入れて、USB接続し、さっきインストールした引っ越しソフトを起動するのだが、どうしても認識してくれないのだ。お手本のブログにもこの場合の対処方法までは触れていないので困ってしまった。
そこで、はたと気がついたのが電源の問題だった。以前他のPCから取り出したハードディスクをケースに入れて中身のデータを移そうとしたときに同様な状況になり、付属のDCアダプターを使ったことがあったのだ。どうもUSBからの給電だけでは足りない場合があるらしい。

しかしここでまた困ってしまった。なにしろ何年も前に買ってあまり使っていなかったハードディスクケースなので、DCアダプターの所在が不明なのだ。やみくもに探すのも時間のムダなので、ハードディスクケースの電圧と差込口の極性だけ確認して、他のもので代用することにした。ちょうど手近に古いMDプレイヤー用の5V・800mAのアダプターがあったので、イチかバチかつないでみたところ、これがうまくいってちゃんと認識しているではないか。まあ結果オーライではあったが、怖い綱渡りだった。

あとはソフトの指示に従い、「自動モード」を選んで先へ進み、いったん再起動をすると、見たことのない画面でコピーがはじまった。ブログによると40分以上とのことなので、ちょっと本など読んでいるうちに、一時間弱くらいでコピーが完了した。

(4)ハードディスク入れ替え編
これでいよいよ引っ越しが済んだ(と思われる)ハードディスクを入れ替えることになる。手順は全くブログ記事の説明通りで、「ネジ一本」外すだけで何の問題もなく入れ替えが完了してしまった。驚いたのは、ThinkPadの場合はキーボードや裏蓋を外すことなく、あたかもバッテリーでも交換するかのようにハードディスクの取り外しができてしまうことだ。以前行ったキーボード交換といい、今回といい、シロウトでもちょっとその気になればいじれるようにできているというのがなかなか優れていると思った。

(5)お引っ越し完了編
さて、いよいよ緊張の一瞬だ。ACアダプターを接続し、電源スイッチを押す。果たして立ち上がってくれるのだろうか。見慣れたIBMのロゴが表示されてしばし…やった~!!Windowsの起動画面が現れた。ここまでくればしめたものと、見つめるうちに、あっという間にいつものデスクトップ画面となり、起動が完了してしまった。所要時間は測った訳ではないが、おそらく換装前の半分程度か。だいぶくたびれていたPCが快適に蘇った瞬間だ。

(6)最終確認編
見たところしっかり立ち上がってくれているようだが、心配なので一応各種ソフトの起動、インターネットの接続などをしてみた。いずれもこれまでと全く同じに動いており、何ら問題なさそうだ。もちろん操作時のスピード、レスポンスはずっと良くなっているように思える。最後にマイコンピュータからドライブの状態を確認してみた。

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今まで空き容量わずか4GB以下だったCドライブに40GB以上の余裕が生まれている。当初の予定よりは小さいが、これでまたしばらくは安心して使えそうだ。
それにしても、かねてより「どうしようか」と悩んでいたハードディスクの換装がこんなに簡単にできるとは驚きだ。OSも含めてハードディスクの中身をまるごと「完全に」コピーする「引っ越しソフト」は大したものだが、その使い方を含めて換装の手順を懇切丁寧に説明してくれているブログの存在がなければ「やってみよう」という気持ちになれなかったに違いない。来夢望瑠様には大感謝である。

今年はお正月から「いい仕事」ができて、なんだか良い年の幕開けになったような気がする。この気分を持続して今年1年Happyに過ごしていきたいものだ。

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秋の小さなHappy [今日のHappy]

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群馬県南牧村「蝉の渓谷」

 ここのところしばらく、「おでかけ」を控えていた小生だったが、身の回りが少し落ち着いてきたので、妻と老母を連れて近くにドライブにでかけてみた。
 しばらくいい天気が続いていたのに、この日は珍しく朝からどんより、家を出る頃にはついに雨が落ち始めるという、消してドライブ日和ではなかったが、せっかくの機会なので、予定通り家から1時間ほどの南牧(なんもく)村に向かった。

 同じ名前の村が長野県にもあるようだが、あちらは「みなみまきむら」、こちら「なんもくむら」は群馬県の南西部に位置する小さな村で、2008年に「高齢化率日本一」となったことで、注目を集めた。なんと人口の55%以上が65才以上なのだそうだ。ちなみに2005年度を基準とした30年後の人口減少率と少子化率でも日本一だそうだから、まさに過疎化と高齢化という日本の山村の問題を凝縮したような村だ。
  
 今回南牧村に行ってみようと思った理由は2つ、ひとつはまだ少し早いかもしれないが「蝉の渓谷」の紅葉を見てみたかったから、そしてもうひとつは(実はこちらがメインなのだが)妻と母のリクエストが「南牧のお菓子がたべたい」だったからだ。この南牧村というところ、山深い地にもかかわらずお菓子がおいしい。とくに「おまんじゅう」など「あんこ」系は、甘いもの好きではない小生が食べても、おいしさを認めないわけにはいかない。村内磐戸(いわど)地区に複数あるお菓子屋さんは、それぞれに工夫して得意のお菓子を競っているのだ。そんなわけで小生の家では「和菓子は南牧がいちばん」ということになっている。

 さて、そんなわけででかけた南牧村だが、天気はいまひとつで、「蝉の渓谷」の紅葉もまだちょっと早い感じだった。しかし、岩を穿つ清流は見事に澄んでいて、山の空気とともにまさに「心洗われる」ような景色をひさびさに見ることができた。帰りには女性たちが第一目的とするお菓子ショッピングを楽しんだことは言うまでもない。秋の半日、ホントに小さな旅だったが、身近なところにでささやかなHappyを感じられたひとときだった。
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 それにしても、この南牧村をはじめとするいわゆる限界集落の村のこれからはどうなるのだろうか。豊かな自然があっても、昔に比べて道路が格段に良くなっても、行政が様々な工夫をこらして観光資源の開発を試みても、そしてここのお菓子屋さんのような古くからの技術を大切に守っている人たちがいても、人口の流出は止まらない。小生が知っているだけでも、この村は6校あった小中学校が今はわずか2校になってしまった。子どもたちが減ってしまっているのだ。山里の村の活力はどんどん失われていく。

 小生はどこの国でもいちばんその国らしいところは「いなか」に残っていると思っている。思えばこの国にとって「戦後」という時代は「いなか」的なものを切り捨て続け、国中を都会の「ようなもの」にしようとしてきた時代だったのではないだろうか。そろそろ小生たちは、その結果得たものと失ったものをきちんと見つめ直して、本当に大切なものが何なのかをそれぞれが考えていかなければならないと思う。まあ、そんなことを考えるようになったのは、人生の折り返し点を遙かに過ぎた年令のせいかもしれないが・・・。
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春のおとずれ~春は黄色い花たちが運んでくる!?~ [今日のHappy]

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 庭にある「さんしゅ」の木が黄色い花をつけた。根性のないバイク乗りには、待ち遠しかった春の到来だ。・・・とは言うものの春は春で、やれ「花粉がきつい!」とか、「いまいち雲行きが良くない!」とか、なんだかんだ言ってなかなかバイクを引っぱりださないのは、やっぱり乗り出すまでのめんどくささが先に立ってしまうからだ。これでは「バイク乗り」とはとても言えないと反省するのが、もう何年も続いているような気がする。そろそろ重たいバイクはやめて・・・などとも考えてはいるのだが、これもまたなかなか思い切れない優柔不断さだ。まったく反省することばかりで困ったもんだ。

 いつも春になると思うことがある。それは、春を告げるこの季節に最初に目につく花はなぜ黄色いのが多いのかということだ。「さんしゅ」もそうだし、「ろうばい」やもう少しすると咲き出す「れんぎょう」など、妙に黄色の花が目を引くように思う。まあ、実際には「うめ」など白系の花も多いわけだから、単に「目につく」というだけなのかもしれないが、いずれにしても小生的には冬木立の中に黄色い花がかいま見えると「あ、春だな」と感じるのだ。小生の早春のイメージカラーは「黄色」らしい・

 「さんしゅ」と書いたが、ほんとうは「山茱萸」という難しい字を書いて「さんしゅゆ」と読むらしい。中国原産で別名は「はるこがねばな(春黄金花)」だそうな。これはわかりやすいが、またの名を「あきさんご(秋珊瑚)」ともいうらしい。これは秋に赤い実をつけるからなのだろうか。ともあれこうして花の名前などあれこれ調べているのは、何とも平和な気持ちでいいもんだ。仕事に追われる常日頃に加え、考えることといえば世の中のこと、それも文句をつけたくなるようなことばかり、こんな毎日はHappyにはほど遠いと思う。

 つい先日の東京新聞のコラムで「一年の計は元旦にあり」は、本来は「一年の計は春にあり」だったという話がのっていた。たしかにあらゆるものが眠っているような冬が終わって、暖かな陽ざしのもとで、すべての命が動き始めるような「春」がスタートというのは、新生活をはじめるフレッシュマンではなくとも、理にかなっている気がする。思えば小生のブログのお題目は「My Happy Life」、今年はこの看板にふさわしい小さな幸せさがしを心がけてみたいものだ。しかしまあ、三日坊主の小生、そんな気分がいつまで続くかは・・・。

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草刈り日記2 [今日のHappy]

 「スポーツはあまり観ない」と書いたが、折からの北京五輪を「つい観てしまう」日々が続いている。なにしろ、TVの中継だけでなく、ニュースも、新聞の一面も五輪中心なのだから・・・。この時期には国際紛争も、経済問題も隅の方で小さくなっているようだ。「平和の祭典」としての五輪はすばらしいことだと思うが、世界で起きている様々な問題がこの間棚上げになっているわけではないだろう。毎日くり返される熱狂的な五輪報道には、小生はいささか違和感を覚えている。

 小生がスポーツをあまり観ない理由のひとつは、スポーツでは重要な要素である「勝ち負け」に、小生自身いまいち「本気になれない」ことだ。これは、運動神経などろくにない小生、本気でスポーツにとりくんだことがないのが影響しているのかもしれない。そしてもうひとつは、特に五輪など国際大会では、それが国家間の「勝ち負け」すなわちナショナリズムのぶつかり合いのように扱われてしまうことだ。小生とて、五輪に出場する選手たちの卓越した能力と、記録に挑む姿はすばらしいと思うし、各競技で繰り広げられるドラマには感動を覚える。しかしその結果が「日本のメダルは○○個、△△国に続いて第◇位となっています!」という報道になってしまうことが、小生には残念に思えてしまう。外交は「武器のない戦争」と言われるが、五輪も同じように捉えられているように見えてならない。想像を絶する努力と鍛錬でその座をつかみ、世界の檜舞台で活躍する選手たちは、どのような気持ちで競技に臨んでいるのだろうか。

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これから刈る草むら、まだ先は長い
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草むらの向こうには、立派な鎮守の杜



 さて、懸案の草刈りもいよいよ佳境に入ってきた。お盆前に2枚目の畑の半分以上を刈り終え、ようやく「先が見えた」状態になり、やや一安心。送り盆の15日にはすべて刈り終える見通しで相変わらずの熱暑の中作業を続けたが、あと僅かというところで、燃料切れ。なにしろごらんの通りの田舎なので、買いに行くのにも手間がかかるため、その日の作業完了は断念した。

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ほんの少し残ってしまった



 1日おいて8月17日、今日こそは「終わりにするぞ!」と意気込んで早起きするがなんと外は雨、それもけっこうな降りだ。なんだか拍子抜けしてしまったが、しばらく待つうちに雨は上がり、気持ちの良い風が吹いてきた。数日前の35度を超える熱さがウソのような涼しい日だ。これこそまさに「草刈り日和」と、勇んで畑に向かった。

 残った草むらはごく僅か。「30分もあればOKだな」と踏んでいたが、ここで思わぬトラブルが・・・。なんと「ビーバー」のエンジンがまったくかからないのだ。チョークを引いてみたり、戻してみたり、スロットルを開けてみたり、閉じてみたりと、いろいろやってみるが一向にかかろうとしない。スターターを引き続けること20分、やっと始動してやれやれである。なにしろついこの間初めて触った機械なので、原因はよくわからないが、先日と違っているのは使ったガソリンを変えたこと位、こういう機械は「ガソリンとの相性」なんてものがあるのだろうか・・・謎である。

 草刈りそのものは、あっけなく終わり、これでようやく1ヶ月前から毎週末の大行事だった4反歩の草刈りがとりあえず完了した。初めてビーバーを手にしたときのぎこちなさに比べると、後半はずいぶんとコツをつかんだようで、無駄な動きも少なくなってきたように思う。いろいろな仕事をするときに、よく「慣れてきたら終わり」というが、これもまさにその通りだった。しかし今回のノウハウは、今後も役立つのが確実なことが、うれしいような、大変なような・・・複雑な気持ちだ。


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草刈りを終えた2枚目の畑、車は小生の愛車「ホンダエレメント」、あまりに売れなかったので、すでに珍車扱い



 最初に刈った畑は、もうすでに草が伸び始め、すっかり青々としてきている。「こりゃ早く手を打たねば・・・」いよいよ今度はトラクターでの整地に挑戦するのだろうか。これまで縁のなかった農業系作業を体験した貴重な夏だったが、今後は更なる深みにはまっていかざるを得ないようだ。近頃は小生のまわりでも、休日農業に本格的にいそしむ人から、若年退職して農業大学校で学ぶ人など、「農」がキーワードになっている感がある。小生も少しまじめに考えてみようかと思いはじめている。

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「暑い」たたかい~草刈り日記~ [今日のHappy]

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自宅近くの風景、晴れれば浅間山が一望


 北京では連日、各種目で熱いたたかいが繰り広げられているようだが、スポーツをあまり見ない小生はこの夏、週末のささやかな「暑いたたかい」を続けている。草とのたたかいだ。

 小生が住んでいるところは、群馬県西部の小さな町、といっても町並みをはずれた高台の農村地帯だ。台地状の一帯は古来、半島からの帰化人が多く住んだと伝えられ、古墳群などもあるような場所だ。この土地の生まれである妻の実家は農家であり、付近に田畑を所有しているのだが、妻の父も寄る年波にはかなわず、耕作できる土地が徐々に減り、結果、休耕地が増えてしまった。この草ぼうぼうになった畑が、小生の「たたかい」の舞台だ。

 小生は、田舎の生まれではあるが、勤め人の家庭に育ったため農業系の経験はほぼない。もちろん大規模な草刈りなど、これまでまったくご縁はなかった。しかし、日に日に丈を増していく「セイタカアワダチソウ」やらなんやらのあまりの勢いの良さに、「このままではえらいことになる」と危機感を感じ、生まれて初めての草刈りにとりくむ決心をした次第だ。

 決心はしたもののノウハウは全くない。刈り払い機(いわゆるビーバー)は、義父が持っているのでそれを借り出し、ぶっつけ本番で、いざ草の茂みに挑んだ。ビーバーを操作している人を近所ではよく見かけるが、なんだか「こともなげ」に草を刈り取っているように見えていた。ところが・・・「見る」と「する」のとでは大違い、これがなかなか大変なことなのである。高さ2メートルを超えるセイタカアワダチソウは、もはや草というにはあまりにも頑丈で、むしろ木に近い代物だったのだ。

 刃の当て方やエンジンのふかし具合などわけもわからないで力任せに機械を振り回して刈ったが、折しもの猛暑も手伝って1時間ほどでほとほと疲れ果ててしまった。刈り取った面積はおそらくわずか数十坪程度、これでは先行きどうなるのか・・・なにしろ刈らなければならない畑は約2反歩(600坪)が2枚もあるのだ!

 がっかりしていても仕方ないので、一息入れてまたひたすら刈り続ける。そうこうしているうちに、だんだん要領がつかめてきて、動きもリズミカルに・・・それとともに肩の力も抜けて無駄な動きも少なくなって・・・予定していた半日の作業を終えることができた。そんなこんなで、3~4時間の作業をその後3回くり返して、ようやく約2反歩を刈り終え、いままた次の2反歩に挑戦中だ。どうやらこの夏を通して、週末のメイン行事は「草刈り」ということになりそうだ。

 かねてより、小生、「退職後は多少は農業でも」などと軽く考えていたのだが、その農地を維持するための最初の入り口でこんな状況だ。これからは簡単に「農業でも」などとは到底言えないと思った。また、それとともに、四季とともに生き、土から作物を生み出す営みを黙々と続けている農業者をほんとうに「えらい」と感じた。

 食料自給率の向上や食の安全の確保には地産地消のとりくみが重要だといわれている。しかしそれを支えていくためには、「きびしい仕事」である農業に従事する人が、「暮らしていける」しくみの構築がなされなければならない。そのためには政策的な支援と同時に消費者サイドの理解・協力が不可欠だと思う。廉価や便利を優先する消費者の行動が変わらない限り、農業の問題は解決しないのではないか・・・35度を超える気温の中、刈り取った草の青臭い臭いに包まれて、そんなことにも想いを馳せた。マホービンのよく冷えた麦茶でのどを潤すひとときには、普段の仕事では決して味わえないHappyを感じた。

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  2枚目の畑、だいぶ刈ったがまだ半分か・・・

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映画「不都合な真実」 [今日のHappy]

 久しぶりに映画を観た。
 「不都合な真実」前の米国副大統領アル・ゴア氏が行ってきた地球環境保全(温暖化防止)に向けたスライド講演の模様を中心にまとめた、ドキュメンタリーだ。アカデミー賞でも長編ドキュメンタリー賞を受賞しているそうだ。

 まず感じたのは、科学的データを視覚的に活用したプレゼンテーションのうまさだ。また、ゴア氏の風貌、語り口からも真剣さが伝わってきて、見終わってから思わず「自分も何かやらなければ!」という気持ちになった。これは同行した妻も同じだったようだ。

 この映画でのゴア氏の主張に対しては、「氷河の縮小はナポレオン時代から続いている」とか「南極の温暖化や氷の減少、地球の海面上昇予測などに事実誤認がある」など、多くの異論もあるようだ。

 しかし小生は、問題意識として「人間が自らの便利さの追求を最優先してきたこと」への反省を提起していることを評価したい。それは、地球環境の問題だけではなく、生きる(暮らす)事に「手間をかける」ことが、人の成長に必要だと思うからだ。
 そしてもうひとつ、動物としての人間、自然の一部としての人間をからだと気持ちのどこかに少しでも持って生きる事の大切さを感じた。

 ゴア氏は2000年の米大統領選挙で1度は勝利宣言を発しながら、フロリダ州での選挙結果をめぐる訴訟で破れ、敗北した。この選挙に関しては、民主党が優位なフロリダで、票の再集計が中断されたこと、また折しもフロリダ州知事が対立候補のブッシュ氏の実弟であったことなどから、様々な疑惑がもたれた。

 それはともあれ、もしこの選挙でゴア氏が勝利していたなら、米国の温暖化対策だけでなく、その後に起こった9.11中枢テロやアフガニスタン攻撃、イラク戦争・・・など現在の世界情勢に大きな影響を及ぼしてきた事件がどうなっていただろうか。もしかしたら事件そのものがなかったかも・・・などと考えてしまう。

 すでに次期大統領選挙の前哨戦が始まっているようだが、今度は米国民はどのような選択をするのだろうか。おっと、その前に私たち自身が、今の日本のありようにどのような選択をするのかを示す機会が間近にやってくる。少なくとも「民主主義とは多数決のこと」と思っているような人たちには退場してもらわなければ・・・。


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