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冬のバルト三国に行ってみた~その4 エストニア:タリン~ [紀行系]

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「上の町」の展望台からタリン旧市街を望む

 バルト3国ツアー4日目は、ラトヴィアのリガからエストニアへ。めざすエストニアの首都タリンはバルト海に面した城塞都市で、15世紀頃の建物が多く残っている旧市街は世界遺産にも指定されている。小生は、以前フィンランドを訪れた折に日帰りで観光に来て、大いに気に入った町だ。今回は旧市街に近いホテルに泊まってゆっくり観光できるということで、とても楽しみだ。

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リガを出発、朝9時頃はまだ夜明けの風景だ

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雪景色の地平線に昇る朝日

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ガソリンスタンドのショップ、コンビニ並みだ

 リガからタリンへはバスで4時間ほど、途中、ショップの品揃えがすごいガソリンスタンドで休憩し、タリンに到着した。思えば前回ヘルシンキからフェリーでここへやってきたときは白夜の夏、まさか冬のタリンに来ようとは思ってもみなかった。港を望むレストランで昼食を済ませ、観光に出発だ。

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タリンの港に到着、大きなフェリーが着岸している

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港で見かけたすごいリムジン

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港に面したレストランは北欧らしいシンプルさ

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見事にグリーンな「グリーンサラダ」&チキンのお皿、どうもこちらの料理はビジュアルが似通っている

 タリンは、城や貴族:支配層の住居などがあった「上の町」(トームペア地区)と商業地区の「下の町」に分かれている。上の町に鎮座する「アレクサンドルネフスキー大聖堂」から市内観光にスタートした。

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アレクサンドルネフスキー大聖堂はロシア正教の教会

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教会の前がトームペア城、現在は国会議事堂だという

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トームペア城の望楼。「のっぽのヘルマン」と呼ばれている

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「のっぽのヘルマン」に翻るエストニアの国旗

 エストニアの国旗は「青・黒・白」の三色旗だ。青は空、黒は大地、白は雪を表すとともに、黒はこの国の暗黒時代の悲しい歴史を、青は希望、友情、団結を、白は明るい未来とその発展を表すといわれている。北欧らしい色合いではあるが、ちょっと寂しい感じを受ける国旗だ。

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「上の町」の街路、EU旗が掲げられている建物は、公的機関だという

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「上の町」でいちばん狭い通り。中世の頃、女性のスカートが大ボリュームだった時代には、すり替えができず、トラブルのもとになったという

 狭い通りを抜けると下の町を見下ろす展望台に出る。教会の塔、赤い瓦のとんがり屋根、港まで一望だ。中世の王や貴族たちは、こうして庶民の暮らしを眺めていたのだろうか。

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「上の町」と「下の町」を隔てる城壁

 「上の町」と「下の町」は城壁で隔てられている。石畳の道を下って「下の町」へ向かった。「下の町」の中心には「ラエコヤ広場」があり、1月に入っているにもかかわらずクリスマスマーケットが開かれていた。聞けば1月7日がロシア正教のクリスマスなのだとか。ロシアとお隣のバルト三国にはロシア系住民が多いため、小生たちが訪れた日はちょうどクリスマスイブにあたっていたらしい。エストニアのクリスマスマーケットはリトアニア、ラトヴィアと比べてお店も人でも多く、とてもにぎやかだ。正月にヨーロッパのクリスマスマーケットを体験できて、とてもトクした気分になった。

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ラエコヤ広場のクリスマスマーケット、塔のある建物は13世紀に建てられた「旧市庁舎」塔の高さは60メートル以上あるという

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夜が更けるまで賑わっていた

 クリスマスマーケットを楽しんで、今夜の夕食は初めての「自由食」マーケット近くの路地にあるビアレストランでいただいた。サラダとサーモンのグリル、焼きソーセージというというメニューで、たっぷりワインもいただいて、満ち足りた気分でホテルに戻った。ほろ酔い気分での帰り道、ライトアップされた「聖ニコラス教会」(たぶん・・・)の塔が夜空にそびえていた。

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 5日目、最後の1日だ。今日の昼には宿を発ってタリン空港へ、ヘルシンキ乗り換えで日本に向かう。貴重な半日なので、宿から歩いて行けるラエコヤ広場付近に買い物にでかけた。

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ホテルはトームペア城の真下、便利な場所だ

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城壁を通って下の町へ

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上の町と下の町をつなぐ連絡路「短い足」、なだらかな「長い足」もある

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下の町の朝、正面は「聖霊教会」(たぶん・・・)

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おみやげ屋に並んだマトリョーシカ、ロシアに近いことを感じさせる

 タリン空港からヘルシンキへはまたプロペラ機で向かう。日本ではあまりみかけないが、こちらでは近距離ではプロペラ機がよく使われているようだ。雲の上の夕日を眺めているうちに、1時間もかからずにヘルシンキ、ヴァンター空港に到着した。

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ヘルシンキ、ヴァンター空港に到着

 ヘルシンキから成田は所要時間9時間30分、ほぼシドニーと同じだ。「日本から一番近いヨーロッパ」というキャッチフレーズだが、たしかにパリ、ロンドンなどに比べて2時間以上も短いのは魅力だ。帰路は夜行便のため、一眠りしているうちに成田に到着してしまった。

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雪のない成田空港に到着

 初めての冬の北欧、一体どんな装備で臨めばいいのかと悩んだが、意外や意外、外の気温は一日中マイナスの寒さでも屋内は別天地、Tシャツ1枚で過ごせる世界だ。以前、北海道の人が「群馬の冬は寒い」と言っていたのを思い出した。要するに家屋の構造や暖房設備が違うということなのだが、北欧でも同じ事が言えるようだ。結局ホテルで使おうと持参した厚手のものは、全く使わずじまい。まあこれも勉強だった。
 今回の、小生にとっては珍しい「添乗員・ガイド付き、観光・食事付き」のツアーは、まったくラクチンで「もうそろそろこんな旅行もいいなあ・・・」などと感じてしまったバルト三国の旅だった。(おわり)
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冬のバルト三国に行ってみた~その3 十字架の丘とラトヴィア:リガ~ [紀行系]

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リトアニア:シャウレイの十字架の丘

 カウナスのホテルを出発して向かったのは、リトアニアとラトヴィアの国境に近い町シャウレイにある十字架の丘だ。途中は相変わらずの平坦な雪景色の中を進む。高速道路沿いにあるガソリンスタンドがオアシスのようだ。

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幹線道路沿いのガソリンスタンド。カフェとコンビニも兼ねている。

 十字架の丘はシャウレイ郊外の全く平坦な畑の中のような場所にある。十字架の丘の起源は17〜18世紀。当時ロシア帝国の支配下に入っていたリトアニア人が、独立するために起こした蜂起の犠牲者を祀るために遺族が十字架を立てたのが始まりとされている。その後この丘には、ソ連体制による全体主義への抵抗を示すために十字架を立てるということが続けられ、途中何回もソ連による破壊を受けながら、リトアニアの独立を経て現在のような姿になったという。十字架の数は現在20万本にものぼり、増え続けているという。

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十字架の丘に向けて寒風の中を歩く

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ようやく丘が見えてきた

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見渡す限りの十字架

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 十字架の丘からは間もなくラトヴィアとの国境だ。EU加盟国(シェンゲン協定)のメリットで、国境の通過には何の手続きもない。よほど気をつけていなければ、通過したことさえ意識できないだろう。国境からしばらく走り、リガの市内へ入った。

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リガ市内の公設市場の建物.。かつては飛行船の格納庫だったという

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 リガはラトヴィアの首都で、大きな町だ。市内中心部でランチとなった。

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今日のランチはサラダと白身魚のフライ、このツアーのランチは上手に組み立ててある

 リガは「バルト海の真珠」と言われる海に面した都市だ。旧市街は世界遺産に登録されており、特に19世紀末から20世紀初頭にかけて建てられた「ユーゲント・シュティール」(アールヌーボー)建築が有名だ。

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 また、旧市街には15世紀頃の建物も多く残っており、中世に迷い込んだような街も残っている。ラトビアに現存する最も古い一般住宅の「三兄弟」や中世ギルドメンバーのパーティーホール「ブラックヘッドハウス」、大ギルドへの加入を断られた裕福な商人が、腹いせに大ギルドにお尻を向けた猫のオブジェを屋根に載せたと伝えられる「猫の家」など見どころも多い。

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「リガ城」

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「三兄弟」

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「ブラックヘッドハウス」

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「猫の家」

 市内の広場ではまだクリスマスマーケットが開かれていた。ここのマーケットはヴィリニュスやカウナスと比べて遙かににぎやかだ。新年になってもクリスマスマーケットが楽しめるとは、何かトクした気分だった。

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 市内観光からクリスマスマーケットへとたっぷり散策したあとは、ユニークな穴蔵風のレストランへ。そして今夜の宿へ。宿では妻が学生時代の同級生と40年ぶりの再会を果たし、ラウンジの白い大きなゾウの足もとで夜の更けるのも忘れて旧交を暖めていた。(続く)

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穴蔵風のレストランの入り口

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内部はまさに穴蔵、光量不足で食事撮影は失敗!

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ホテルのエントランス

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大きなゾウのあるラウンジ
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冬のバルト三国に行ってみた~その2 リトアニア:ヴィリニュス、カウナス~ [紀行系]

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 教会や世界遺産の見学を終えて、市内を散策。おしゃれな街並みや素敵なショップでしばしのなごみタイムをすごした。

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おしゃれな酒屋さん

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よく見ると壁に埋め込まれているのは、様々な陶磁器だ

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屋台のお土産屋さんも、北の国らしい

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すてきな木彫ショップ

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ご主人が持っている「ふくろう」をGET!

 朝からしっかり歩いてお待ちかねのランチタイム。ヴィリニュスでは名物の「ツェペリナイ」をいただくことに。これがなんと・・・・。

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一軒家の大きなレストランだ

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これが「ツェペリナイ」

 ツェペリナイは、ジャガイモのだんごの中にひき肉の詰め物をしたもので、ホワイトソースがかかっている。まあ「肉詰めいももち」だ。名前の由来はドイツの飛行船「ツェッペリン号」に似ているということらしいが、なにしろ「いももち」なのでたいへんなボリュームだ。「残すのは敗北」主義の小生はなんとか完食したが、結構なチャレンジメニューだった。

 ヴィリニュスで昼食を済ませ、一路次の街カウナスへ。途中はひたすら平坦な雪原だ。

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 カウナスではまず「杉原千畝記念館」へ。第2次世界大戦末期、ナチスの迫害を逃れてきたユダヤ人たちに、日本本国の同意を得ずに6千名余りのビザの発給を続け、ユダヤの人々から「命の恩人」と讃えられている外交官だ。記念館は当時の領事館の建物そのもので、杉原氏の執務室もそのまま残っており、この場所で自らの信念に従いビザを書き続けたのかと思うと感慨もひとしおだ。

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記念館の脇には桜が植えられ、春にはきれいな花を咲かすという

 閑静な住宅地に立つ記念館をあとに市内中心部へ向かう。カウナス大聖堂とカウナス市庁舎広場の見学だ。

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カウナス大聖堂は17世紀の建築

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大聖堂の内部彫刻とフレスコ画が見事

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市庁舎広場にはまだ大きなクリスマスツリーが

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クリスマスマーケットにはローソクのお店が開いていた

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とてもかわいいメリーゴーランド

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ユニークなオブジェ、存在感抜群

 バルト三国では午後4時頃には夕暮れが訪れる。今日の見学を終えてホテルに向かった。途中、ビルの大きな壁面に巨大な壁画が描かれていた。

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壁画の説明は、聞いたが忘れてしまった。有名な画家の作品らしい

今夜の宿は「ホテルエウロパ」。立派なれんが造りの外観だが内部はとても近代的。すぐそばに大きなショッピングセンターがあってとても便利だ。

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ゴージャスなホテル入口

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かなり大きなショッピングセンター

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 昨夜は成田で調達してきたパンとかでしのいだ夕食だったが、今日はホテルのレストランでしっかりいただくことに。サーモンのスープとポークのグリル、どちらもおいしくてボリュームたっぷりで大満足のディナーだった。(続く)

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一見おいしそうじゃないが、これが結構いけました

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冬のバルト三国に行ってみた~その1 リトアニア:ヴィリニュス~ [紀行系]

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リトアニア:ヴィリニュス大聖堂

 バルト三国に初めて足を踏み入れたのは2016年、ヘルシンキを訪れた折に、向かいの国エストニアのタリンに行ってみたのが初めてだった。中世の街がそのまま残っているような旧市街の趣がすっかり気に入り、「またぜひ・・・」と思っていたところ、バルト三国のひとつラトビアに妻の学生時代の同級生が住んでいることを知り、40年ぶりの再会を兼ねて行ってみることになった。
 しかし、勢いで予約を入れてみたものの、何分冬の北欧などはじめての経験だ。どれほどの防寒対策が必要なのかもよくわからないまま、1月3日、成田に向かった。

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今回もフィンランド航空利用、機体のシンプルなデザインがいい

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垂直尾翼についたカメラが前方を移す画像は小生は初体験。リアル感絶大!

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夕暮れのヘルシンキ空港、凍てついている感じ

 ヘルシンキからヴィリニュスへの乗り継ぎ便は、なんと80名乗りくらいのプロペラ機。日本ではあまりできない経験だ。

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 1時間半ほどの飛行でヴィリニュス空港に到着。今日はここから迎えのバスでホテルへ。空港の外は一面の雪景色。気温はおそらく零下7~8度くらいか。なかなか来ないバスを待ちながら、初めての北欧の冬をしっかり感じることになった。

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ビリニュス空港の外でバスを待つ。一番寒かったひととき。

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ホテルは空港から間もなく。近くには大きなショッピングセンターもありとても便利

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ホテルのすぐ近くに大きなショッピングセンター

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今夜の夕食は成田で買ってきたパンとSCで調達してきたサラダとカップ麺。明日からは夕食付きだ

 今回の旅、小生にしては全く珍しいことに、添乗員付き、観光・食事つきのツアーだ。メンバーは10名。二人連れ2組とひとり参加者が6名という構成だ。このメンバーが大型バスで移動するのだからなんともぜいたくなことだ。ホテルも「スーペリアクラス」というこの内容で16万円弱というのだから、こたえられない。やっぱりシーズンオフはいいなあ。

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ヨーロッパらしいホテルの朝食だが、なんとごはんがあった。塩がかかっていたが・・・。


 2日目はヴィリュニスの市内観光からスタート。最初に訪れたのは聖ペテロ&パウロ教会。建物内部の彫刻が圧巻だった。

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教会前の高台からヴィリニュスの街を望む

 次に足を進めたのはヴィリニュス大聖堂、隣には旧リトアニア大公の宮殿やゲディミナス城の塔があり、観光名所になっているようだ。ゲディミナス城の塔は、かつてバルト三国のソ連からの独立運動の一環として、200万人が参加して行われた600キロに及ぶ人間の鎖「バルトの道」の起点になったことで有名だという。いずれも小さな国であるバルト三国の歴史は、大国への抵抗の歴史といえるかもしれない。

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ヴィリニュス大聖堂

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旧リトアニア大公宮殿、今は博物館

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ゲディミナス城の塔、ここから「バルトの道」が始まった

 ビリニュスの旧市街へ入る門のひとつが「夜明けの門」だ。この門をくぐった先は「歴史地区」として世界遺産に登録されている。門の内側には礼拝堂が作られており、旧市街にも聖アンナ教会をはじめとする多くの教会がある。しばし旧市街の散策を楽しんだ。(続く)

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夜明けの門
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門をくぐると旧市街

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門の内側は礼拝堂になっている

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赤レンガが美しい聖アンナ教会
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【新シリーズ】ベスパくんで行ってみた!~浜名湖・御前崎ツーリング&民宿「ないとう」~ [紀行系]

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御前崎から富士を望む。名峰を見ながら走れる幸せ!

 見かけによらないその目方と車検でやや持て余し気味だった、スポーツスターXL1200Sを、排気量ほぼ五分の一のベスパくんGT250ieに替えて一体何が起こったか?単車稼働率の飛躍的な増加だ。まあこれにはバイク用ガレージの新築も大きな役割を果たしているのだが、何と言っても最大の原因はその取り回しの良さだ。まるで自転車感覚、こんなことなら早く「小さいの」にするんだった・・・長年お世話になったスポーツスターには気の毒だが、ふとそんなことを思ってしまった。

ベスパくんがやってきてから1年、なかなかロングツーリングの機会に恵まれなかったが、恒例となってきた神戸在住のYHくんとの「中間地点ミーティング」を、今年は浜名湖で行うことにしたことで、チャンスがやってきた。「よしっ、バイクで行こう!」近場の仲間に声をかけたところ、OPIさん、シドニーから帰って2年半のビーマーさんが同行してくれることになった。

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バイクもそれぞれ小さくなりました

 OPIさんはセロー、ビーマーさんは今回はマジェスティでの参加、小生も含めていずれもクゥォーターということが、着実な高齢化を物語っている。まあ、財力・体力を考えればこのへんが妥当なところだろう。これでも十分に楽しめる。・・・とはいうものの、めったにやらない片道300キロ以上のロングツーリング、おまけに高速移動もありということで「ホントに大丈夫なのか?」と、半分は不安な気持ちでのスタートとなった。

 高崎市は小生宅付近のコンビニに集合し、埼玉県秩父方面~雁坂峠越えで山梨へ、身延線に沿って南下し静岡県清水へ・・・と、峠の寒さもあったもののまあ順調に進んできたのだが、清水手前でどうも雲行きが・・・。どうやら静岡市方面で雷雲が発生しているらしい。ぽつぽつと雨が落ちてくる中、カッパを着込んでこのあとの高速移動に備えた。東名高速をしばらく進むと「予定通り」(?)静岡市付近で結構な雨に遭遇、小生などはめったにやらない「雨の高速走行」にどきどきしながら、どうにか夕暮れまでに今夜の宿「民宿 ないとう」に到着することができた。

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なんとか到着、今回はカッパが役に立ってしまった

 こちらの宿、神戸のYHくんが以前お世話になった折、お料理とおもてなしに感激したとのことで、小生たちの期待も大いにふくらむ。冷えて固まった体をお風呂でほぐして、楽しみな夕食となった。

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手の込んだ八寸と、新鮮なお造り

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「くろむつ」の煮物と柿の白和え、季節感もあって美味

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かぼちゃのスープが絶品!釜飯は栗ご飯

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ちょっとした一品やデザートにもセンスが光る

 この他にもいろいろなお料理が用意されボリュームも満点、近頃食べる量も減ってきた小生など、苦しいくらいの満腹感を味わってしまった。そして、充実の食事は朝も続く。

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朝食からこのボリューム、土鍋で炊いたこだわりのご飯は、残った分をおにぎりで「おみやげ」に!

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 そしてさらに「おもてなし」は続く。チェックアウト時には浜名湖付近の特産だという「ガーベラ」の切り花がおみやげに用意されていたのだ。小生たちは残念ながらバイクでの持ち帰りは難しいので、お気持ちだけいただくことにしたところ、すてきな「ペンケース」or「マイ箸入れ」をいただくことになった。すばらしい「お料理」と心のこもった「おもてなし」・・・リピーターが多いというのも当然だ。また一つ、いいお宿を教えていただいた。

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宿の若旦那を交えて1枚。ちなみにうしろにちょっと見える「KTM」は若旦那の所有。「走り屋」ですね!神戸のYHくんは唯一のリッターバイクGPXR1000での参加、さすがです!

 大満足のお宿をあとに、今日は御前崎へ。みんな初めての目的地だ。渋滞に遭うこともなく順調に到着。海なし県からやって来ると、海を見ただけでうれしくなってしまう。まして名峰富士を目の当たりにして走れるなどサイコーだ。快適な御前崎一周を終えていよいよ帰路だ。

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 帰路は時間短縮のため東名~圏央道~関越道と、「高速走りっぱなし」のルートだ。なんと言っても250CCのスクーター、さすがに高速のクルマの流れをリードする走りはできない・・・というか、遅れをとらないことに真剣だ。途中何カ所かの休憩を挟みながら、何とか高速道ほぼ300キロの行程をクリアすることができた。

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お昼は途中の由比SAで名物の桜エビを使ったそば、美味!

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写真に富士が入ると絵になる

 少し不安を抱えながら臨んだベスパでの初ロングツーリング、往復700キロ。クゥォーターバイクという車格・排気量の制約はあるが、それでも十分楽しむことができた。日常の使い勝手は大型バイクとは比較にならない便利さなので、両者を天秤にかけると、小生にはやっぱりこのくらいが丁度いいということを実感した。但し、長距離高速移動はなかなか厳しいものがある。やっぱりベスパくんは「一般道をのんびりと」が向いているなあ」とも感じた。
 今回のバイク旅、いい天気と素晴らしい宿、サイコーの景色に恵まれたHappyなツーリングで、しばらく静かにしていたバイクの虫をまた目覚めさせてしまったようだ。同行の皆さん、宿のみなさん、大変お世話になりました。これからの「第二のバイクライフ」が楽しみです。

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南の島に行ってみた!~ニューカレドニアの休日:その4(最終回) 博物館とヌーメア市内散策~ [紀行系]

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市街地の中心にある「ココティエ広場」よく整備されていて、市民の憩いの場になっている

 成田からニューカレドニアへの便は、エアカランの1日1往復のみだ。帰りの便は現地を深夜発となるため、ホテルをチェックアウトしてから夜まで何かしらして時間を過ごすことになる。小生たちはショッピング&散策に、バスでヌーメア市内に行ってみることにした。

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 ニューカレドニアではバスが庶民の足になっている。バス停があり、時刻表も示されているのだが、時間はまったく関係なし。まあ「待っていればいつかは来る」という感じだ。料金は均一らしく、どこまで乗っても210フラン(220円くらい?)。乗り込むときにドライバーからチケットを買い、機械に通す仕組みになっている。わざわざ機械に通さなくても…と思うのだが、何か理由があるのだろう。

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このチケットを機械に通すのだが・・・

 ホテルのあるアンスバタビーチから市内中心部までは15分~20分くらい。まずはニューカレドニア博物館に行ってみた。余談だが小生が博物館に入るのは画期的なことだ。何しろ、以前ロンドンで大英博物館のすぐ近くのホテルに泊まったときも、一度も足を向けなかったくらいだ。帰ってきてから「なんともったいないことを!」とさんざん言われた。

 ニューカレドニア博物館には、オセアニア各地の収集品とニューカレドニア先住民族で現在も人口の4割を占めるという「カナック」の伝統・文化を伝えるたくさんの資料が収められている。小生たちも、収蔵品の豊富さと、メラネシアなどオセアニアの文化の奥深さに圧倒された。

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祭礼で使われたという石の球、すばらしい緻密さだ

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竹管に施された精密な彫刻

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儀式の時に使用したという敷物、これも大変な精密さ

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貝を使った装身具。現在にも通用しそうなデザイン

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屋外にはメラネシアの代表的な建物が移設してある。屋根の組み方が見事だ

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 続いて向かったのはヌーメア市立博物館。こちらはかつては銀行や市庁舎などに使われていた建物で、館内には植民地時代や第一次世界大戦時などの展示品がたくさん収められている。19世紀に建てられた建築はとてもレトロで、当時の空気が伝わってくるようだった。

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植民地時代の部屋を再現してある

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当時の自動車。貴重なものだったろう

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丸い窓から見える景色がおしゃれ

 ヌーメア市内には小さいがチャイナタウンがある。ふつうチャイナタウンには中国料理店が建ち並んでいるものと思っていたが、こちらではほとんど見かけなかった。代わりに並んでいたのはバッグのお店。壁一面にバッグがぶら下がっている様子は圧巻だった。

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 さすがに歩き疲れたので、ココティエ広場近くのカフェでひとやすみ。カフェはそう多くないが、どこもおしゃれで、コーヒーもおいしい。そう、考えてみればここはフランスなのだった。

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 突然思い立ったようにでかけたニューカレドニアの旅だったが、日本からの時間は8~9時間、時差も少なく気候はいい。海をたっぷり楽しんで、リゾート気分も味わえる。おまけにフィジーやタヒチに比べてぐっとリーズナブルなこの島をすっかり気に入ってしまった。何しろ素晴らしいのは珊瑚礁。次回は本格的なシュノーケリングスポットに出かけて、きれいなサンゴ&魚たちに対面してみたい・・・そんな夢がふくらむHappyな旅になった。(完)

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博物館にあった地図。う~ん、たしかに昔地理で習ったような・・・。
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南の島に行ってみた!~ニューカレドニアの休日:その3 ヌーメア市内観光~ [紀行系]

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 2日目はビーチでたっぷり遊んだので、3日目はニューカレドニアの首都ヌメアの市内観光に行ってみることにした。効率がいいのは現地ツアー会社の半日コースのようだったので参加してみた。
 ニューカレドニアは四国ほどの広さの「フランスパンのような」形をした島。小生も行ってみるまで知らなかったのだが、フランスの「海外領土」で、徐々に自治権を拡大していて、今年11月にはフランスからの独立の是非を問う国民投票が行われるのだそうだ。

 ホテルに迎えに来ていただいて最初に向かったのは、ホテルからすぐ近くのヴァントロの丘だった。ここのてっぺんにはなんと大砲が!なんでも太平洋戦争当時に日本軍の侵攻に備えて設置されたものだという。結局日本軍はここまで到達することはなく、この大砲は一度も使われることはなかったようだ。

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 次に向かったのは市内のマルシェ(マーケット)、港近くのこの市場は午前中しか開いていないとのことで、屋内は地元の人で、屋外のテントは観光客でたいへんな賑わいだった。

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 マルシェからはF.O.Lの丘へ。F.O.Lとはここに立つ市民センターのことで、現在は閉館されていて、建て替えを待っている。ここからの眺望がよく旅行会社のパンフレットに使われているということだが、当日はお天気がいまひとつで、ばっちりの景色とはいかなかった。

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 いよいよ今日のハイライト、水族館へ。前日ツアーでご一緒したご夫妻から「けっこういい!」という情報をいただいていたので期待が膨らむ。ここの特徴は、展示しているのはすべてニューカレドニアのラグーンに生息しているものだという。入ってみると・・・

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 サンゴ礁を模した水槽には、おなじみのサンゴ礁の魚たちや頭を下にして泳いでいる「ヘコアユ」、砂から顔を出している姿がかわいい「チンアナゴ」、不思議な「タツノオトシゴ」など、見ていて癒されるような魚たちがそろっている。
 また、いちばん不思議だったのは、蛍光ライトで輝く「夜光サンゴ」と太古から生息している「オーム貝」の泳ぐ姿(撮影は難しかったね!)だった。また、たしかアニメにも登場していた(?)ナポレオンフィッシュは、まさに「孤高の魚」という風格だった。

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 この水族館、いろいろと派手な仕掛けこそないが、そこを訪れた人にその地域の海の豊かさを教えてくれるとてもいい水族館だった。

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 今日も夕食はホテルの近く、アンスバタビーチで済ますことにした。狭いエリアなので、もう昨日から下見をしておいたステーキハウスに行ってみた。ここはテーブルに運ばれてくるアツアツの石板に、それぞれが注文した肉なり魚なりを載せて、好みの焼き方で楽しむのいうものだ。結構物価が高いニューカレドニア、しかもリゾートホテルエリアで、ここのメニューはサイドディッシュ2品までついて2,500円~3,000円程度。けっこうリーズナブルだ。小生は地元ニューカレドニア牛のサーロインステーキ、連れはシーフードグリルを注文した。「地牛」はけっこうな歯ごたえだったが、連れのでっかいまぐろステーキは絶品だった。

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 食後はまた昨日行ったジェラート屋「アモリノ」へ。今日はおねえさんに花びら型に盛ったコーンをお願いしてみた。ふだんはあまりデザートなど興味のない小生だが、こうして食後に冷たいおいしいものなどいただいてみると、なんだかこれで食事が完結するような気がしてくる。やっぱりここは「美食の国」フランスだ。

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南の島に行ってみた!~ニューカレドニアの休日:その2 ビーチ遊び&海鮮夕食~ [紀行系]

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 昼食時に、ツアーメンバーのご夫妻に伺ったところでは、島の反対側のビーチがとても静かできれいとのこと、それは耳寄りな情報なので、ごいっしょすることにした。「反対側」とは言っても、島の幅は100メートルにも満たないくらい。あっという間に到着してみると、確かに・・・真っ白な砂浜と澄んだ遠浅の海、すばらしい!小生が感激した西表や宮古の海に勝るとも劣らない、いやスケールも考えればそれ以上だろう。何しろここは、グレートバリアリーフに次いで世界で2番目に大きい珊瑚礁の中だという。宮古島で楽しさを知って、今回は自前を持参した「シュノーケリング用具」を装着して海に入った。

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 ここのビーチのすごいところは、ひたすら遠浅で、しばらく沖合まで歩いてみてもせいぜい腰ほどの深さにしかならないことだ。おまけに岸から100メートル以上は離れていると思われる場所に砂州(サンドバンクというらしい)が広がっている。行ってみたときはくるぶし程の深さになっていたが、引き潮の時には真っ白な島が現れるのだろう。初めて見る不思議な景色に、同行のご夫妻と写真を撮り合って、しばしビーチ遊びを楽しんだ。

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 ここのビーチは何しろ遠浅で、シュノーケリング用具の出番がなかったため、「水中散歩」を切り上げてもとの浜に戻って海の中をのぞいてみた。沖合ではないので、きれいなサンゴや鮮やかな魚は見られなかったが、午前中アクティビティを楽しんだ場所でもかわいい魚を見ることができた。次のチャンスがあれば、ぜひ沖合の珊瑚礁に行ってみたいものだ。

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 いろいろ楽しんで、集合時間の午後3時、迎えのボートで本島へ、朝と同じビーチで解散となった。すっかり意気投合したご夫妻ともここでお別れ。ご夫妻から後日、ホテルに向かう小生達の後ろ姿の写真などいただいた。おかげさまでとても楽しい一日になりました。ありがとうございました。

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 ホテルに戻りしばらくすると、窓の外にはすばらしい夕焼けが。どうやら明日もいい天気だ。
 夕食はせっかくの南太平洋なので、海鮮をいただこうということになった。調べてみるとホテルの程近くに、日本人もよく訪れるというレストランがあったので、早速行ってみることに。歩いて5分くらいの「ル・ミレッティー・ガスコン」というこじんまりとしたお店だ。ちゃんと看板にも日本語表記、もちろんメニューも日本語版が用意されている、まさに日本人御用達のお店だった。

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 注文したのは海の幸の盛り合わせ、驚きの大ボリュームだ。名物の「天使のえび」に「ロブスター」「カキ」「カニ」「マグロのタルタル」などなど。値段は7千円位と決して安くはないが、二人で食べても十分な食べ応えで納得のヒトサラだった。
 夕食を済ませて街を歩いていると、とても賑わっているアイスクリーム屋さんが目に入った。「アモリノ」という有名なジェラート屋さんらしい。満腹だったが、連れが「別腹」だというのでいただいてみることに。カップをたのんでから知ったのだが、ここはコーンに花びらのように盛りつけたアイスが有名なのだとか。これはまたの機会にしてみよう。
 このお店、ホテルのすぐ近くなので何度も前を通ったが、お客さんが絶えたことがないくらい、いつも賑わっていた。(続く)

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南の島に行ってみた!~ニューカレドニアの休日:その1 メトル島でマリンスポーツ~ [紀行系]

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 昔むかし、たぶん中学生の頃に読んだ本に「天国に一番近い島」というのがあった。もう内容ははぜんぜん覚えていないのだが、「旅って楽しそうだな」と感じた最初の本だったような気がする。もしかすると小生の旅好きのきっかけはこの本だったのかもしれない。それから半世紀近く、今でもニューカレドニアを紹介する決まり文句はこの本の題名なのだからすごい。まさにキャッチコピーの名作と言えるだろう。

 ・・・というわけで行ってみたニューカレドニアだったが、ひとつ大きな勘違いをしでかしていた。それは、当たり前の話だが日本の夏は現地の冬だということだ。「あの言葉」のイメージですっかり「常夏の楽園」をイメージしていたところで、8月の気温が20度~25度くらいと知ったときのショック!これじゃマリンスポーツどころじゃない!!

まあ結果的には、そんなに涼しい訳じゃなく、超酷暑の日本、しかも殺人的な群馬の夏から南の島に避暑に行って、その上しっかり海にも入れたのだからまさに一石二鳥だった訳だが、持参する衣料品は「寒さ対策」に振ってしまった。やはり出かける先のリサーチを怠るべからずという、いい勉強をさせてもらった。

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 成田からは「エアカラン」直行便が一日一便飛んでいる。ヌメア:トントゥ-タ空港までは9時間くらい、お昼頃出発して深夜着だが、時差は2時間だから時差ぼけの心配もなくらくちんだ。機内の表示が傑作だったので写真を1枚。意味不明なのだが、機内アナウンスのときに必ず表示されるので、たぶん「飛行中の乗務員からのお知らせ」のようなことなのだろう。「エキゾチック」でなかなかいい!

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 ホテルに到着したのは深夜で、翌日は朝から、あらかじめ申し込んでおいたオプショナルツアー。ちょっとキツイかなと思ったが、時差がないのと飛行機の中でばっちり休んできたので体調良好。天気がいいのが何よりで、ホテルからの眺めなどをそそくさと写真におさめて、となりのホテルの集合場所に出かけた。

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 集合場所付近の桟橋からこれから向かうメトル島が見える。正面ではなくちょっと左のかすかに見える方だ。時間ぴったりに迎えのタクシーボートがやってきた。ツアーメンバーは小生たちを入れて7名、ガイドさんは日本人のかっこいいお姉さん。いよいよ出発だ。

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 メトル島には、ニューカレドニアで唯一だという「水上コテージ」がある。小生たちはこの近くのビーチで一日、各種マリンスポーツを楽しむという趣向だ。

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 今日楽しむマリンスポーツは、ジェットスキーとシーカヤック、SUP(スタンドアップパドルボート)そしてシュノーケリングだ。乗り物は他のメンバーと交代で20分から40分くらいずつ楽しむ。シュノーケリングはいつでもOK。お昼付きでウェットスーツなども貸してもらえてひとり13000円くらいというのは、いろいろな値段の高いニューカレドニアでは結構お値打ちだと思う。

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 「乗り物」はカヤック以外はまったく初めての経験で、おっかなびっくりだったが、ジェットスキーはバイク感覚で楽しい。これはぜひまたやってみたいなあ。今度はきっと自転車よりは速く走れるだろう(^^;)
SUPはぜんぜんだめ。膝立ちまではOKだが立ち上がって漕いでいると、ちょっとした波でバランスを崩してこけてしまう。何度か転覆して立ち上がるのはあきらめてしまった。

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そんなこんなで楽しく過ごしているうちにお昼の時間に。でっかいサンドウィッチ(仏領だったせいかパンがおいしい!)をいただいて休憩。午後はお楽しみのシュノーケリングだ!(続く)
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南の島に行ってみた2018~宮古島の休日 おまけ:水中観光船~ [紀行系]

 3泊4日の旅は、実質的には「中2日」の観光で、あっという間に帰る日を迎えてしまう。とくに小生などがよく使う格安ツアーでは、帰りの飛行機がとんでもない早朝だったりして、実質的に最終日は「無いようなもの」、おみやげさえ買えないようなこともあったりする。それが今回は現地午後発、羽田夕方着というまともな時間帯だったため、最終日午前中にも観光を入れることができた。ちょうどホテルから見える岸壁が「水中観光船」の出発場所になっているというので行ってみた。

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水中観光船「シースカイ博愛」の内部

 この観光船「シースカイ博愛」といい、一般のグラスボートなどとの違いは「半潜水式」だということだ。船底が客席になっており、まわりのガラス窓から水中の様子を眺めることができる。「服を着たまま海中散策」というのがキャッチフレーズらしい。

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乗ったことはないが「潜水艦」気分

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色のきれいな珊瑚は少ないが、魚は豊富

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ウミガメも登場

 あっという間に予定時間(30~40分)が過ぎキャビンから外に出ると、目の前にホテルが。「こんなに近い場所だったんだ!」と改めて驚いた。この観光船が運行しているのは、まさにホテルの目の前の海。海中にもごみなどは全く見当たらず、魚も豊富。リゾート施設の間近にもこんなにきれいな海が広がっていることに、宮古島のすばらしさを感じた。

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運行場所はまさにホテルの目の前

 最終日、お昼前のあいた時間に、あまり期待もせず乗ってみた観光船だったが、これはなかなか。グラスボートよりもはるかに臨場感のある海底散歩気分が楽しめた。ドライブ、マリンスポーツそして海中見物といつになくアクティブに動き回った今回の旅だったが、幸い梅雨入り前の晴れ間にも恵まれ、宮古島の美しい海を堪能することができた。よく「離島にはまる」という話をきくが、とてもわかる気がする。小生など柄にもなく、またカヤックやシュノーケリングをやってみたいと思ってしまった。

 小生たちが泊まったホテルの近くでは、現在も大規模な施設建設が続いている。きっとこれから宮古島は、「沖縄の離島」から「アジアの大リゾート地」をめざしていくのだろう。それはそれ、とても結構なこと、小生たちも「海外じゃなくても十分楽しめる」のはありがたい。でも多くの観光地がかつてそうであったように、にぎやかになったとたんにそこの良さが失われてしまうのではがっかりだ。とりわけこの素晴らしい海は何者にも代えがたい財産だ。「変わるもの」の中にあっても「変わらないもの」を大切に、宮古島がいい発展を遂げてほしい。そんなことを思いながら空港に向かった(おわり)

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空港のレストランで「宮古定食」宮古そばをはじめ、島の味満載

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