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おじさんの「ipad」体験レポート(4)〜読書編〜 [たわごと系]

このシリーズの最初の記事で、「本を読むのが楽そう」という意味のことを書いた。ところがその後、仕事が忙しくなって本を読むどころではなくなってしまい、便利な電子書籍を活用する機会がない毎日を過ごしていた。そんなわけで、「十分使ってみた」感想という訳にはいかないが、とりあえず現時点で感じたipadでの読書のことを書いてみよう。

まず小生がipadを手に入れてすぐに、勇んで「本を読もう」として感じたのは「えっ!」という戸惑いだった。それは、同僚のipadを見せていただいた時に入っていた日本・世界の「文学全集」が全然はいっていなかったからだ。iBookというアプリを起動して出てきた画面=本棚に載っていたのは、なんと絵本の「ウィニー・ザ・プー」一冊のみだったのだ。

確か同僚のipadには、「著作権切れ」の文学作品が相当数入っていたはずだが…と、ちょっと狐につままれたような気持ちだったが、その後調べてみると、どうやらその文学全集は「i文庫HD」というアプリで購入するものだということがわかった。さっそくこれを導入したことは言うまでもない。

…で、このアプリだが、これはなかなかたいへんなものだ。まだソフトをよくみてはいないのだが、小生が最初に同僚のipadで見たのと同じ文学全集では、何と700円程度で200冊以上の古典を中心とした文学作品が読めるのだ。読みやすさという点ではいえば、バックライト付きの液晶画面なのだから、どんな場所でも…暗くても…読める。圧倒的な機能だ。もちろん本物の本のような質感を求めることはできないが、ページをめくる雰囲気まで再現しているところがすごい。このアプリは、まさに「目が遠くなって」「財布も軽い」小生たちの強い味方だ。

本好きな小生としては、本というものはその内容は当然として、品物としての「本」にも価値があると思っている。かつて読んだ本でいっぱいになった本棚や、積み上げられた本には、なんだか思い出が詰まっているようで、なかなか捨てられないのが実際だ。ところが電子書籍となると話はまったく違う。これはもうデータそのものであり、感触や重さとは無縁の世界だ。

利便性の点でも、効率性でも、また経済性から見ても、確実に電子書籍に軍配が上がると思う。でも「これでいいのかなあ…」と思う気持ちがどこかにある。考えてみれば様々なものが同じような経緯をたどって電子情報化してきた。なにしろこうして「電子石板」で文章を書いていること自身が思いっきりデジタルなのだから、今更何をか言わんやというものだ。それでもやっぱりなんとなくためらいと、ちょっと寂しさを感じる。どうもこれこそが「おじさん感覚」なのかもしれないと、しみじみ思った。

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